2007年8月28日火曜日

国民総幸福量(GNH)

今から30年ほど前に、ブータン国王が「国民総幸福量は国民総生産量よりも重要である」といったのが始まりらしい。
 日本の地方経済は低迷したままである。自治体財政が破綻寸前なことや、地域の企業も活力を失っている。何となく暗い雰囲気が漂う。そんな時、「国民総生産」より「国民総幸福」という言葉は、まさに目から鱗である。もちろん国民総幸福量は国民総生産量と違って、なかなか数値で計れるものではないが、何故か閉塞状態に陥っている地域社会に一筋の光明を投げかけるもののような気がする。
 もし地域経済さえ以前のように活発になれば、私たちの暮らしや人生は幸福になるのか?と自分に問いかけてみると、簡単にイエスと言うことはできない。お金に換えがたい人生を豊かにするものがまわりに一杯あるのではないか。資源もカネもない小国ブータンはそう訴えているのではないか。

2007年8月27日月曜日

また別れ

先日、知人が亡くなったかと思っていたら、今度は会社の職員が亡くなった。職員といっても大学教授を定年退職した後に、地域づくりを手伝ってもらおうと来ていただいた先生。
3月にトルコで観光開発の技術指導に行った際の事故で、以降入院治療していたのだが、結局は多臓器不全で24日に他界した。享年72歳。といっても元気な老人で、大学ではできなかった実証的研究を地元でそれこそ走り回りながら行っていて、人から聞いた話では大学以上に楽しんでいたようである。せっかくの地域の人材を定年だからといって遊ばせておくのは、もったいない話しで本人もやる気満々だったので、志半ばとはいえ、結果的に会社に来て頂いてよかったと思っている。
 いずれにしても個人のご冥福をお祈りしたい。

2007年8月22日水曜日

日本のフィンランド

先日亡くなった知人の葬儀出席のため、北見へ。札幌はこの日、曇り空だったのがオホーツクは晴天。気温も日中どんどん上がり36℃に。

この北見在住の知人が以前言っていた。「天都山から眺めたら、森の中に網走湖や能取湖、遠くにはサロマ湖が見える風景は北欧のフィンランドに似ている」と。女満別空港に降りる機中から見ると、私も2度ほど言ったことがあるが、確かに森と湖の国フィンランドに似ている。北海道は本当に自然豊かな国なのかもしれない。

網走湖(手前)、能取湖(http://www.sight-seeing-japan.com/1-hokkaido/abashiri1.jpg)






フィンランドの北の都~ロバニエミ(サンタランドがある)

2007年8月20日月曜日

61歳の命

知人が急性心不全で61歳の若さで命を落とした。20年程前からある研究会や視察旅行で米国に行った時からの付き合いで、年齢の割には柔軟な頭脳を持っていて、先を読み、それを確実に実行する点では秀でていた。そういうといかにもバリバリのビジネスマンといった感じを受けるかもしれないが、その正反対で口調も穏やかでおっとりした雰囲気を持った人だった。
段々年を重ねると、友人や知人が亡くなるといった事に頻繁に出会うようになる。そう考えるとあまり長生きも考え物である。

アメリカズバイウェイ~レンタカー

アメリカ国内を個人で旅行するのになくてはならないのがレンタカー。

空港で借りる場合、レンタカー会社が用意しているシャトルバスで置いて ある場所に向かうか、中には空港内のビルにレンタカー置き場があり、歩いて行けるところもある。レンタカー駐車場には各社の案内サインと駐車ロットの番号 がつけられていて、カウンターで指定された番号のところに行けばいいのでとても簡単。

また返す際にも、ガソリンを満タン返しにしなくてもよいサービスを利用すると、返却場所に置いてそのまま、空港ビルへ向かうだけでよく、とても簡 単。ちなみにレンタカーを借りる際は”チェックアウト”、返却する場合は”チェックイン”というらしい。ホテルなどとは逆になっている。




シアトル・タコマ空港のレンタカー駐車場

アメリカズ・バイウェイ~ホワイトテール

州際道路74号をF1レースで有名なインディアナポリスに向けてドライブ。夜のとばりも下りた8時過ぎ、突然左から鹿が飛び出す、一瞬目が合った。 角は見えなかったので雌鹿だったと思う。会社の部下が運転していて私は助手席。急ブレーキをかけたが間に合わず、時速120km/hで激突。その瞬間エア バッグが開くと当時に、刺激臭がする。車はラジエターが壊れたのか、水蒸気が吹き出し、走行不能に。外へ出てみると、レンタカーの左側前面が大破し、エン ジンルームの中が見える。

とりあえず警察に電話しなければと思い、確か「911」だったかと思い、持っていた携帯電話で連絡。アメリカで始めて警察のお世話になった。30分 ほど待っていると、パトカーが1台寄ってきて、現場検証。事故の状況や保険などについて事情聴取されるが、色々丁寧に対応してもらった。警察到着後、30 分ほどたってからレッカー会社が到着、近くのクロフォードビルまでパトカーで送ってもらい、宿泊するホテルまで案内してもらった。映画やテレビで、怖い感 じのする警察であるが、その夜来た警官はとても親切。

鹿のことを聞いてみると、インディアナ州のこの路線だけでも年間400件程度の事故があるそうだ。特に秋は繁殖期で道路を横断して反対側に行くこと が多いので、事故が多発するようである。鹿は”ホワイトテール”という中型の種類で、雌なら40~60kgと小さいのが幸いした。


Whitetail deer




事故のため予期せぬ寄り道をすることになったが、あまりこういう寄り道はしないことにこしたことはない。ただ、エアバッグのおかげでかすり傷ひとつなかったので、今となってはいい思い出である。

翌日、インディアナポリス空港までレッカー会社の車に、廃車寸前のレンタカーを載せて、エイビスレンタカーに行く。きっと色々と質問され、トラブルを予想していたが、保険に入っていたので、簡単な手続きで新しい車に交換することができ、拍子抜けしてしまった。



州際道路74号、インディアナ州とオハイオ州の州境



北海道も特に道東ではたくさんいるので、事故の後は夜走るときは、路側に注意が行くことが多くなった。

簡単ヘリ

散歩がてら近くの電気店をぶらぶら。そこで見つけたのがおもちゃのヘリコプター。全長15cmくらいの電動モーターで動き、赤外線を使ってコントロールする。値段もお手頃だったので衝動買いしてしまった。
昔 からラジコンヘリというのは憧れていたが、操縦が難しいのもあって、手が出ないでいたのが、このオモチャヘリはスタビライザーが付いているので操縦がとて も簡単で、室内でも遊べる。ただ上下と回転しかコントロールできないので、できれば前進・後退もできるとさらに面白いが、オモチャだからいたしかたない。

お盆

今年もお盆の時期。途中の高速道路のサービスエリアも賑わっている。気温は30℃近くあり、今年の北海道は暑い。


戻るのが寄り道

この1~2年の間、「うつ病」で悩む人の多いこと。
わが家の長男はここ10年間位この病で悩んでいる。その長男のケアからくるストレスで愛妻はこの2年間「線維筋痛症」という病気で薬を飲み続けている。
職場でも20代後半の女性がここ2年間ほど、仕事の仲間でも2人ほどが休職中。
この病は若い人だけかと思ったら、シニアでも結構悩んでいる人は多いようだ。
ある日突然、起きられなくなる。過労かと思ったらうつ病と診断される。そういう話しを聞いていると自分自身もいつ見舞われるか分からない恐怖感がある。
うつ病になると、自分だけの世界に閉じこもりがちになるというが、たまにはインナートリップもいいが、いつか戻れるのが”寄り道”だ。戻れなくなるのは寄り道とは言わない。

アメリカズ・バイウェイ~アーミッシュカントリー

アーミッシュAmish)はオハイオ州やペンシルバニア州に居住するドイツ系住民の一派で、キリスト教の一派のメノナイト派の人々。電気や電話、テレビも使わず、馬や牛を使った農業を生業とした自給自足の生活を送っている。
オハイオ州にあるアーミッシュ・カントリー・シーニックバイウェイはまさにそうした地域を走るバイウェイ。のんびりした田園風景は心を癒してくれる。もちろん自動車は使わないので、昔ながらの馬車が主な交通機関だ。

こうした地域の固有文化を壊さないような観光の取り組みが大切なことを実感。

できない理由

できない理由を最もらしく語れるのが行政か。そんな方々と話しているうちに何故か体調を壊して今日は1日寝ていた。風邪かと思ったが何となく精神的なダメージが原因でなかろうかと思う。
台風が北上していて、熱帯の暑苦しい風が体を痛めつける。

寄り道 Field of Dreams

シカゴからなだらかな丘陵地帯を越え西に車で約3時間、ミシシッピー川を越えたすぐのDyersville。とうもろこし畑の中の野球場に往年の名プレーヤーが集まる。

中年男性なら、あの映画を見て泣いた人も多いのではないだろうか。大半の男が様々な理由から若い頃に頂いていた夢が現実の中で朽ち果てていく、そう した無念さをもっているのではないだろうか。果たせなかった夢を果たすことの大切さを教えてくれたのが「フィールド・オブ・ドリームス」。最初に見たのが 確か18年前のシアトル行きの飛行機の中だったことを今でも覚えている。最近ではDVDでも何かの折りに見たりして、もう20回以上は見ている。台詞も結 構覚えてしまった。

このDyersvilleにはロケのために造られた野球場が今でも残っているが、この近くの都市Dubuqueや他の街でもたくさんのロケが行われたそうだ。
本当は半日くらいゆっくり雰囲気に浸ってみたいところだったが、閉館5分前に到着したので、管理人のおばさんに追い出されてしまったが、私にとってはささやかな寄り道だった。

アメリカズ・バイウェイ~コロンビア川

アメリカで始めてレンタカーを借りてドライブしたのは、もう18年くらい前。そしてここ5年ほど、ブログタイトルにもなっているアメリカの「バイ ウェイ」を走るのにレンタカーはなくてはならないツール。シアトルタコマ空港でレンタカーをチェックアウトして州際道路5号を南下、オレゴン州ポートラン ドをめざした。左ハンドル・右側通行にも多少不安はあったもの、30分ほどで慣れた。ただ最後まで慣れなかったのはウィンカーとワイパーで、とっさの車線 変更でワイパーが無情にも左右に動いたのを覚えている。

コロンビア川シーニックバイウェイは、今まで見てきたバイウェイの中でも本当に息を飲む美さである。細く曲がりくねった道を登り切ると、眼下に広がるコロンビア川渓谷の大パノラマ。またコロンビア川はスポーツ用品の「Columbia」の名前の発祥となっている。


台湾の元気②

これぞアジアの元気!

台北市内で最も規模の大きいと言われている「士林夜市」、いわゆる屋台街。
毎日がお祭り騒ぎ。きっと今夜もこんな感じ。

得体の知れないアジアン・フードやニセ?ブランド、華やかな衣料品など。この猥雑さがまさにアジア。


台湾新幹線

今年の1月5日に開業したという台湾新幹線(高鉄)に乗ってみた。台北~高雄間を最高時速300km/hで1時間40分で結ぶ。車両はJR車両の改 良版だけあって日本の新幹線にそっくり。ただ乗った感じは揺れが少なく、座席の間も広い感じ。それに1490元(5500円)位だから高くはない。


台湾の元気①

6月に1週間仕事で初めての台湾。日中38℃でとにかく暑い。それをさらに暑くしているのが台湾の交通事情。信号待ちの最前列はスクーターが占めて いる。青になると津波のようにスクーターが迫る。自動車はその後をそろそろ付いてくるといった感じ。中には1家族4人が乗っているのもある。コンビニ前や 歩道の空間は全てスクーターに占められ、歩行者もわずかな隙間をジグザグ歩行。走っている車のそばをスクーターがかすめて通過する。アメリカではよくレンタカーを借りるのだが、台湾ではそうしなかったことに感謝。


変身

カフカ「変身」の主人公のように虫に変身したわけではない。
黒のシックなドレスを身にまとった娘は少し大人びた雰囲気。女性というのは少しのことで変身するもの。ただ口を開くといつも通りで、ひと安心。仕事と無縁の数時間が心のオアシスになる。

久しぶりのフレンチに少々緊張気味だが、料理のおいしさは単に料理そのものの味覚というより、よい相手との楽しい会話をしながら「美味しく食べる」ことで決まる。普段は早食いの私であるが、この日は最後のコーヒーまで約4時間を要した。

地下鉄初乗り1000円!!

昨日のテレビだったか、ロンドンでダウンタウンへの車の乗り入れを抑え、慢性的な渋滞解消のため、自転車普及というニュース。キャンペーンのひとつとしてルール・ド・フランスのスタート地点をロンドンに誘致したというから力が入っている。

それでもうひとつ驚いたのがロンドンの地下鉄、いわゆるチューブの初乗り運賃が4ポンド=1000円というからバカ高い。首都圏に比べ、札幌の地下 鉄も高いと思っていたが、それを凌駕している。世界で一番古い地下鉄だけあって、維持補修が大変らしく、毎日どこかの地下鉄が補修のため運休していると か。

日本の原風景?!


もうおなじみになった洞爺湖のロングラン花火大会で見かけた風景。
浴衣姿の女性たちが花火鑑賞。日本に生まれて良かったと思えるような日本の原風景。
花火が終わり、女性たちが口を開いた瞬間。なにやら中国語のような会話。そこに座っていたのは台湾からの旅行者でした。
温泉ホテルの窓から花火を見るのでなく、わざわざ外に出る。昔はみんな外をそぞろ歩きしたものなのに、かえって外国もうおなじみになった洞爺湖のロングラン花火大会で見かけた風景。

寄り道

バイウェイ(Byway)の”By”は自転車(Bi-cycle)のbiで2を意味する。
バイウェイは2つの道、あるいは寄り道といった意味になるでしょうか。
私の知り合いや親戚にもこの会社一筋という人が多くいますが、私にはあまり理解できませんね。大学卒業してから今は4つ目の会社。その間ずいぶんと迷いに迷い続けてきました。寄り道というよりはむしろ迷いの人生だったような気がします。もちろん今でも迷いは続いています。