2009年12月28日月曜日

仕事納め

 大半の会社で今日が仕事納めです。ただ、今年は休みの関係で先週25日金曜日に実質的に正月休みに入ったところもあるようです。
 今年は仕事面や日本・北海道の経済面でも歴史的にも激動の年だったのではないでしょうか。昨年のリーマンショック以来の世界的経済不況は日本や北海道の経済へも大きな影響を与えました。また私の仕事関係でも、昨年の通常国家冒頭からのガソリン税の暫定税率延長問題で、当時野党の民主党から国土交通省を中心に様々な税金の無駄遣い事例が指摘されました。その流れは民主党が政権を9月にとってからも、パフォーマンス色の強い事業仕分けにも引き継がれてきています。
 北海道のリーディング産業は農水産業と観光と言われていますが、実は二次産業に占める建設産業の割合もとても大きなものです。どちらかというとそういうとらえ方ではなく、公共事業依存の北海道経済という観点からのみ捉えられているようです。そのためここ数年の公共事業削減の影響は、他都府県よりも大きな影響が出ています。ここ数年で我が社を含めて建設産業各社は体力を使い果たしているので、来年さらなる公共事業減少により、倒れるところもかなり出てくるのではと危惧しています。
 そうならないように公共事業以外の分野を色々と開拓しているのですが、あまりにも減少が激しいので、それに追いつかないといったところです。
 そんなわけで来年はさらに厳しい年になりそうですが、そういう時代だからこそ、新しいことにリスクを冒す勇気も出てきますし、それを認める環境も醸成されていくものと思います。悔いのないような1年を送りたいものです。
 今日の「大好き北海道」カレンダーの写真は夜明けの羊蹄山ですが、今の時代、ある意味夜明け前なのかもしれません。地球規模の時代の大きな転換期なのだと思います。

2009年12月25日金曜日

クリスマスローズ


 「北海道花暦」12月25日の花はクリスマスローズ。説明では開花時期で「北海道では雪どけの3月頃咲きます。」と書いてあります。本来クリスマスに咲くので、クリスマスローズと呼ばれているのに、どうして北海道では3月なのか?
 色々調べると以下のようなコメントがありました。
以下引用-「本来クリスマスローズとは、クリスマスの頃に咲く原種の‘ノイガー’を指します。2~3月に咲くオリエンタリスは、キリスト教の四旬節(レント)の頃に咲くので‘レンテンローズ’と呼ばれます。日本では一般的に、まとめてクリスマスローズと呼ばれています。」
ということで、北海道で見られるのは亜種のようです。
 クリスマスローズと言えば思い出すのが、TVドラマ「相棒」の第何シリーズだったか、探偵好きの右京の姪が帰国した際に、クリスマスローズが枯れかけているのを発見して、殺人事件を疑うシーンがありました。つまり、クリスマスローズは、こまめに世話をしないとうまく育たないそうで、その家の主婦は長期間不在にしているという推理から、殺人事件を疑ったということのようです。
 我が家でも春先に庭先で咲いていましたが、全体的に色は淡く、クリスマスをイメージする真っ赤なという感じだったのを覚えています。

2009年12月24日木曜日

クリスマス・イヴ


今日はクリスマス・イヴ。何かのCMで本番前のイヴの方が盛り上がっているおかしな日本人と言っています。言われてみれば確かにそうですね。どんなイベントでも前夜祭よりも本番の方が盛り上がるに決まっています。
今日の花は、クリスマスのシンボルのひとつポインセチア。「北海道花暦」の説明は「ドウダイグサ科」。高さ2~5mになる常緑低木。真っ赤な葉が美しく、花の少ない冬の鉢植え植物として人気があります。」となっています。
ただ、真っ赤な葉を維持するのはなかなか一苦労のようで、我が家では少し過ぎると赤味がうすくなっていってしまします。

2009年12月21日月曜日

ユズ


一昔前、北海道ではあまり売られているのを見ませんでしたが、最近ではスーパーなどでも見かけることができます。
12月21日の「北海道花暦」の花?はユズ。「ミカン科。常緑の小高木。果実は比較的大きく果皮の表面はでこぼこしています。良い香りが生かされ料理に愛用され、また冬至にの日ゆず湯に入る習慣があります。開花時期は5月で、果実は10~11月に成熟」ということです。絵を見ると細かい描写で、本物のゆずより本物らしいですね。
今年の冬至は明日22日ということで、ゆず湯はいかがでしょうか。最近ではゆずの香りの入浴剤もあります。
「北海道花暦」のお求めは
リージャスト ℡011-231-2050 quality@readjust.co.jp
道外からのご注文は送料がかからないamazonから、「北海道花暦」で検索してください。

ホワイトクリスマス


今年の札幌は雪が遅く、近郊のスキー場では気をもんでいたようですが、私が札幌に住んで35年間というもの、雪のないクリスマスは経験したことがなく、そのうち降るだろうと思っていたのですが、昨日から今日にかけて30cmほどのまとまった雪になりました。
知り合いに頼まれて、今週1週間、会社近くの歩道のつるつる度合いを写メで報告することになったその最初の1枚です。
除雪が追いつかず人が歩いた後が細い路になっています。つるつるはしていないのですが、人と人がすれ違う時は、お互いに体を横にしますが、これも雪国の風物詩かもしれません。

2009年12月18日金曜日

小雪の12月


いつもなら一面の銀世界の札幌ですが、今年は未だにまとまった雪が降っていません。福岡~北陸~東北の日本海側や札幌の北側に位置する北空知や留萌・宗谷方面では降っているのにどうして?通常、札幌方面には日本海側から東西に延びた筋状の雪雲が入り込んで降雪をもたらすのですが、今朝、通勤途中にその雪雲を見ることが出来ました。手前は札幌で、青空ですが、北の方に東西に延びた厚い雪雲があります。その下の地域で雪が降っているのですが、どうやら雪雲は札幌を避けているようです。

2009年の出来事

 波乱の2009年も残すところ今日を入れて2週間となりました。この時期いつも感じることは、経済不況とか、新型インフルエンザとか人間社会が大騒ぎしていても、時間は進み、1年が終わろうとしています。自然界も地球環境の大きな変動はありますが、花は咲き、動物も世代交代し、人間社会の大騒ぎを横目で見ながらも何事もなかったように身近に存在しています。私たちは一体何をやっているのだろうと毎年感じます。
 こういう何をやっているのか分からない人間社会ですが、私にとっての今年の主な出来事を整理してみました。
■1~3月 仕事オンリーの3か月
 この時期は、調査関連の仕事の納期が年度末ということもあり、年明けから3月いっぱいは、仕事以外に何もできない状況です。この時代仕事できるだけ幸せなのですが、連日連夜の仕事なので、体力・気力とも消耗します。
■アウトドア協会解散
 ここ4年間、道庁との調整役として、関わってきた北海道アウトドア協会が財政難を理由に解散。協会側、道庁側どっちもどっちの課題が結局解決できませんでした。
■高速道路1,000円乗り放題
 麻生政権の最後の仕事のひとつに始まった週末の1,000円乗り放題。仕事で札幌函館間を往復することが多いのですが、たまたま土曜日に北広島IC~八雲ICまで1,000円で行けたときは感動ものでした。首都圏では大渋滞が発生しました。
■輪厚スマートIC供用開始
 もうひとつ高速道路ネタですが、自宅から車で5分ほどのところにある、高速道路輪厚PAにETC車対応のスマートICができて、空港や出張をするのにとても便利になりました。
■衆議院選挙で民主党大勝
 ブレすぎる日本の世論というのはよく言われることですが、2大政党を掲げてきた民主党が大勝し、自民に変わって1党独裁体制になってしまいました。世の中バランスが大切だと思います。
■毎年カレンダーシリーズ第2弾「大好き北海道」発行
 昨年、発行した「北海道花暦」に続き、自然景観や人々の暮らし、北海道遺産などの写真366点を集めた「大好き北海道」を11月に発行しました。ここ2年間は春夏はカレンダー制作、秋冬は本業のコンサルタント業務という感じです。
■RCヘリに本格参入
 昨年、ヨドバシでミニRCヘリコプターを購入した後、やはり、より本格的なヘリに挑戦したくなり、まずJABOを1機購入。墜落の連続で故障続きとなり、秋にE-Skyの中型ヘリを香港の会社から購入。国内で買うと5~6万円程度するのが、輸入だと送料を含めても16千円程度と格安なので、2台も買ってしまいました。腕前はまだまだ初心者で、本当は逆さ飛行もできるのですが、ホバーリングがやっとです。

■娘の彼氏が来道
 東京で仕事をしている娘が11月にフィアンセを紹介しに帰省しました。娘より6歳ほど年上で、フリーのヘアーメイク・アーティスト(美容師とは違うようです)とのこと。結婚は再来年くらいになりそうですが、うまくゴールインできることを祈っています。

 

2009年12月15日火曜日

恐怖政治?

中国副首相来日時の天皇への面会に端を発した小沢幹事長の豪腕。今回の1件を常識的に考えると、多忙な人にアポイントを取る場合、1週間前というのはあまりにも非常識と言えるのではないかと思います。私たちの仕事でも超VIPにアポを取る場合は、やはり1か月以上前に取りますから、慣例とは言え、宮内庁で言っている1か月前というのはそれほど的はずれのこととは思えません。
それにしても、「内閣の決定に反対するなら、辞職しろ」というのは、権力を手中にした者の思い上がりという感じさえします。「俺の言うことを聞かない者は首にする」といのでは、恐怖政治といっても過言ではないと思います。2か月前の事業仕分けの委員選任の際にも、小沢幹事長の鶴の一声で全てがひっくり返って、お飾りの首相と言われてもいたしかたないのではないでしょうか。
この数年の動きを見ても、民主党とは名ばかりでとても風通しの悪い、独裁的な感じのする組織のような気がします。左から右まで幅広いポリシーの議員が集まっているわけですから、なかなかひとつにまとまるのは難しさがあり、そのための独裁色かもしれませんが、それでは民主という名が泣くのではないでしょうか。

サイモン・シンの著作


先月、サイモン・シンの3著作を立て続けに読みました。最初が「フェルマーの最終定理」(新潮文庫)で、17世紀フランスの数学者ピエール・ド・フェルマー(1601年 - 1665年)が、書き残した「3 以上の自然数 n について、xn + yn = zn となる 0 でない自然数 (x, y, z) の組み合わせがない」、という定理のことですが、その後400年間、無数の数学者が挑戦するも誰も解けずにいたのが、最終的にプリンストン大学のイギリス生まれの数学者アンドリュー・ワイルズが1994年10月に最終的な証明に成功した。
著者のサイモン・シン自身もケンブリッジ大学大学院で素粒子物理学の博士号を取得した物理学者でしたが、BBCに転職後、TVドキュメンタリー『フェルマーの最終定理』(’96年)で国内外の賞を多数受賞しました。
この本が興味深いのは、単にフェルマーの最終定理の数学的証明の経緯を述べるに止まらず、400年間に悪戦苦闘した数学者の人となりを緻密に記述している点で、ある意味伝記集といった感があります。こうした著作の傾向は、他の2冊「暗号解読」、「宇宙創生」などにも引き継がれ、数学や物理学を毛嫌いする人にとっても興味を持って読める内容だと思います。お勧めの1冊です。

2009年12月11日金曜日

冬の星座

ここ数日、帰宅後、愛犬の散歩をしています。昨晩はとても冷え込んだのですが、雲ひとつない晴天で満天の星空を楽しむことができました。星空はいつもあるのに、夜空を見ることは年に何回あるのでしょうか。久しぶりに見た夜空には冬の星座の代表”オリオン座”が南の空に鎮座していました。オリオン座を見ると「もう冬なんだ」とつくづく季節の移り変わりの早さを感じてしまいます。
オリオン座の三つ星の少し下にはボヤッとした雲のような灯りが見えますが、M42星雲、いわゆるオリオン座の大星雲です。さらに下を見ると全天で一番明るい星のおおいぬ座のシリウスが輝いています。このシリウスとオリオン座のベテルギウス、そしてこいぬ座のプロキオンを結ぶと三角形ができるのですが、これが冬の大三角形。
札幌の郊外にある北広島では、光害も少なく、降るような星空まではいきませんが、それでも天の川もはっきり見えます。その天の川にはぎょしゃ座やふたご座も見ることができます。それにおうし座あのすばる(散開星団)も。
冬の夜空は寒さ空気がピーンと張りつめているせいか、夏よりも星がより輝いて見えます。いつもながらそういう大きな自然を見ていると、その中で活かされている自分を強く感じます。

http://oki-park.jp/kaiyo/jp/planetarium/

2009年12月10日木曜日

イルミネーション


札幌では12月1日から2月までさっぽろホワイトイルミネーションが開催されています。もともとは秋の観光シーズン終了後、雪まつりまでの観光空白期間を埋めるために開催されましたが、今ではすっかり定着し、北海道内でも函館のクリスマスファンタジーを始め、各地で開催されるようになり、すっかり冬の風物詩になってしまいました。
ここ数年は、個人の家でも趣向を凝らしたクリスマスイルミネーションが見られるようになりました。ただ、年々大がかりになっているのが少々気になっています。いくら電力消費が少ないLEDでも全体ではかなり電力を消費しているのではないでしょうか。ある程度は夜が長い冬の暮らしに彩りを加えるのでよいとは思いますが、あまり派手になりすぎるのは環境面でも問題があるのではないでしょうか。ちなみに我が家では屋外の飾り付けは全くやっていません。
下の写真は「大好き北海道」の今日の写真で、好例になったさっぽろホワイトイルミネーションのすずらんですが、もう何年使っているのでしょう?

2009年12月9日水曜日

タンザニアからの便り



アフリカにあるタンザニアのアリューシャという都市で仕事をしている道産子の友人からメールが届きました。2週間前に、「大好き北海道」毎年カレンダーを送ったのですが、それが届いたので、そのお礼のメールでした。
友人は経済の専門家として、JICAのスタッフとして現地に3年間の予定で派遣されているのですが、現在の仕事は何でも法律整備ということで、専門外の仕事を知らない土地でやらなければならず、かなり苦戦しているようでした。
そんな中、北海道の色々な写真が載っているカレンダーが届いていた訳ですから、自然とホームシックになるようで、何とも言えぬ懐かしさを感じたようです。このカレンダーをできれば海外で仕事をしたり暮らしたりしている道産子の皆さんにもお届けしたいものです。友人の同僚が羊蹄山を見ると、キリマンジェロと答えたそうです。アフリカにはあまり独立峰がないので、山なら何でもキリマンジェロということのようです。(ちなみに、写真上が羊蹄山、下がキリマンジェロ山)

シクラメン


「北海道花暦」12月9日の花は、シクラメン。
「サクラソウ科。冬の花として人気があります。色はピンクだけでなく、最近は白・赤・黄色などがあり、葉の模様も様々です。開花時期は11月~3月」とのこと。
12月になると、街の花屋にも色とりどりのシクラメンが並びます。特にスーパーでは数百円で買え、とても手頃に帰るようになりました。私の家でも何年に1度かはシクラメンを買うのですが、春先にはいつも枯れてしまいます。ただ、会社のシクラメンはもう4~5年も咲き続けているので、世話を怠らなければ長持ちするもののようです。
 シクラメンと言えば思い出すのが、小椋佳の「シクラメンの花」。布施明もカバーしてえいましたが、「真綿色したシクラメンほど、まぶしいものはない・・・」と歌っています。職業柄か言葉に修飾語を付けることが苦手になりました。それと同時に物を見て、感じる感性も次第に鈍ってきたような気もします。豊かな人生を考える際にこうした感性を言葉で表現できる癖も少しは磨いていきたいものです。

2009年12月8日火曜日

「北海道花暦」なのに、すずらんがない!?

昨年から販売して、大好評の「北海道花暦」。購買層の大半がシニア女性なのですが、多分、そうしたシニア女性からクレームが・・・。
『「北海道花暦」というから買ったのに、北海道を代表する花のひとつ”すずらん”が入っていないのはどういうことか』と。もちろんそうなった経緯についてきちんとお話したら、分かってくれて、次回作る時は是非ともすずらんを入れるという約束をしました。今回のカレンダーは、植物画協会の会員のみなさんの手持ちの絵を集めて編集したので、たまたますずらんを描いている人がいなかったのが真実。多分すずらんの他にも北海道の花で入っていないのが結構あるかと思うので、今度、多分1~2年後に「北海道花暦Ⅱ」を作る時には、描けている花を選び出して、ある程度北海道内で見られる花を網羅しようと考えています。
消費者のクレームは宝といいますが、よりよい商品づくりには欠かせないものだと思います。

ジンギスカン


北海道遺産「ジンギスカンの発祥については諸説ありますが、北海道で最も広く、かつ特徴的に発達してきました」というのが本日の写真ジンギスカンの説明です。カレンダーの写真にジンギスカンが載っているのもこのカレンダーくらいかと思います。結構インパクトありますね。
今日は12月8日、以前にも紹介した「大好き北海道」に掲載されています。
しかし私くらいの歳になると、12月8日といえば、旧日本軍が真珠湾を奇襲攻撃し、太平洋戦争に突き進んでいった日としての思いが強くあります。
話しを元に戻すと、帽子の山の部分に肉を載せ、周りに野菜で取り巻く。家によっては野菜を奥部分に水を入れて煮るところもあるとか。この写真のジンギスカンは滝川の松尾ジンギスカンだろうか?

2009年11月18日水曜日

レコード店

先日、知り合いからミュージックCDのギフト券をもらいました。そこでさっそく買いに行こうとした時にハッと気が付いたこと。
札幌のような地方の大都市でも、昔のようにレコード店があまりないこと。昔ああったあの店もこの店も既になくなっていて、捜すのに一苦労する時代になっているようです。ようやく探した店に行って見ると、昔のような賑わいもなく、気のせいか何となく閑散としている雰囲気。レンタル店や通信販売でCDを購入したり、最近ではデータのみを有料でダウンロードできるようになってきています。かく言う私もipod派で、自分の持っているCDやレンタルCDを取り込んで持ち歩くスタイルになってきています。もはやCDというハードな媒体を必要としなくなっています。昔はLPレコードなどと言うと、ジャケットのデザインや見開きの記事などが楽しみだったのですが、それもなくなり、淋しい気もします。
世の中だんだんインターネット通販が主流を占めてきている中、例えば書店などもレコード店のようになくなる日が来るのでしょうか。書店でぶらぶら歩きながら本を探すのも、幅広い供用を培っていく上ではとても大切なことだと思います。検索文化では、自分の興味以外の知識や情報に出会うことは益々困難になっていくでしょうから、どんどん専門バカが増えていくのが少々気がかりな今日この頃です。

2009年10月31日土曜日

「大好き北海道」完成しました

秋もすっかり深まり、赤や黄色に色づいていた木々も、次第に茶色一色の単調な色合いへと変化してきました。今日はハロウイーン。日本でも最近ではあちこちでイベントが見られるようになってきました。今日訪れた道の駅でもハロウイーンイベントを開催中でした。
さて、この半年間、全体構成、写真収集、印刷と作業をしてきた観光カレンダーがようやく完成しました。名付けて「大好き北海道」。


このカレンダーを1年間通して使っていると、北海道が好きになること請け合いです。北海道遺産協議会の協力もあり、遺産全てを掲載しています。また、札幌市民写真展入賞作品には札幌のちょっと変わった素敵な写真も集まりました。四季折々の北海道はとても美しく、本当に素敵な所に住んでいることも幸せを感じもします。それにかわいらしい動物や可憐な野草も素敵です。特に冬の写真はホワイトスノー一面の美しい風景もさることながら、日常の冬の生活風景も折り込みました。普段の除雪風景や雪に埋もれた住宅街など、絵はがきにはなりにくい、観光客もあまり見たことのないものも掲載しています。北海道の全てがカレンダー1冊に凝縮されているといっても過言ではありません。



このカレンダーは、観光カレンダーとしての性格が強いのですが、基本は「住んでよし、訪れてよし」です。北海道が好きになり、この地を誇らしげに見てもらいたいというのがこのカレンダーの唯一のコンセプトなのかもしれません。
■価格 1,575円(税込み)
■送料 500円(3,000以上購入の場合は無料)
■申込 (株)リージャスト ℡011-231-2050

2009年10月5日月曜日

販路開拓

11月上旬の「大好き北海道」毎年カレンダーの販路は、「北海道花暦」とは異なり、観光施設が主力となる見込みなので、今のうちに販路を開拓する必要があります。今日は某高級リゾートホテルにショップや卸を行っている卸会社を訪れました。
女性社長が恵庭の道の駅で「北海道花暦」を見て、大層気に入ったようで、先方から扱いたい旨の連絡があり、本日の訪問となった次第。話していて分かったことは、やはり彼女も北海道のお土産品の質の低さや道外メーカーが多い現状など、私と同様の課題意識を持っていること。彼女の会社は社員3名程度の小さな会社ですが、主に、雑貨やクラフトを主に扱っていて、品揃えにはそれなりの哲学を持っているようです。私としてもそうしたこだわりをもった人と長くお付き合いしたいので、商談は滞りなく成立しました。
今後はカレンダーの販売だけではなく、色々な北海道らしいお土産品開発でも協力を約束して別れました。
午前中は、昨年もお世話になった書店取り次ぎ会社の担当者と打ち合わせをし、その折りに札幌スタイルの話を聞いて、昨年、結局申請を見送ったことを思い出し、今年は申請することにしました。会社に帰り、申請書類を作成し、明日には郵送するつもりです。

2009年9月30日水曜日

「大好き北海道」


春から準備を進めてきた観光カレンダーがようやくできそうです。10月末には発行できるのではないでしょうか。
そして、ついに名称が決まりました。「大好き北海道 毎年カレンダー」です。
毎日このカレンダーをめくっていると、きっと北海道が好きになる、そんな思いを込めました。現に私がこのカレンダー制作のためにたくさんの人から、色々な写真を集めていると、「こんな素敵なところがあるんだ」と改めて北海道の素敵なところがたくさん見えてくる。だからたくさんの人にカレンダーを買って貰い、もっと北海道を好きになってほしいと思います。
北海道に来る国内外の観光客にもお土産に買ってもらい、北海道観光の思い出を持ち帰ってもらいたい。いい想い出でも時とともに忘れるものだから、1日に1度見て貰って、北海道のことを思い出して貰いたいですね。それと仕事や暮らしのために、北海道を離れて暮らしている人たちにも是非買って貰いたいですね。道産子はどこに行っても道産子、ふるさとはいつも心の片隅に静かにたたずんでいるものです。時には無性に北海道に帰りたいと思う時もあるのではないでしょうか。そんな時、毎日、北海道の色々な土地や暮らしを目にすることができるのです。きっといつかまた北海道を訪ねてくれるのではないでしょうか。
表紙は、なかなか楽しいデザインです。特にキタキツネはとても人なつっこく移っているし、四季折々の風景も北海道らしいものばかりです。
たくさん売れればそれにこしたことはないのですが、心情としてはたくさんの人に毎日見て貰いたいというのが本音のところです。売り上げが伸びて利益が出るのはあくまで結果論だと思います。発売まであと1か月、乞うご期待です。

2009年9月24日木曜日

毎年カレンダー第2段制作中

昨年8月に発売を開始した「北海道花暦」に引き続き、今度は写真ベースの「大好き北海道」毎年カレンダーを制作中です。ようやく366点の写真収集と、それぞれの説明文作文、そしてそれらの英訳も終え、先週印刷会社にデータを渡しました。このままのペースですと10月末には発売できそうです。
今度のカレンダーでは、北海道の風景を中心に、北海道遺産や動植物、そして北国の暮らしの風景などを集めましたが、結構面白いものに仕上がりそうです。そして集めているうちに、北海道の良さを再認識しました。その結果がカレンダーの名称にもなった「大好き北海道」です。こうして集まった366枚の写真を見ていると、本当に北海道って色々なものがあり、それらがとても素敵だということを実感できました。

2009年9月13日日曜日

久しぶりの小樽

ほぼ1年ぶりに妻と小樽を訪問。
目的は昼食と堀栄のかまぼこ、そしてなるとの鶏の唐揚げを調達するため。
妻がここ数年腺維筋痛症という病気にかかっていて、原因はストレスから来ているというので、たまに気晴らしにランチに誘っている。
久しぶりの小樽運河沿いは新しいお店や食事処ができたりしていて相変わらずにぎわっているようだ。ただ土曜日にしては以前より観光客の数は幾分少ない気もする。それに運河沿いの地域以外は、やはり週末というのにシャッターをおろした商店が目立ち、活気があるとは言い難い。
まずは運河沿いにある堀栄の蒲鉾店へ。店に入るとなにやら行列ができている。どうも揚げたての蒲鉾を買い求めるお客さんの列のようだ。揚げたてをかぶりと食べるのもおいしいものだ。私たちは並ぶのも大変なので、隣の出来合いのパッケージ詰めを購入することにした。プレーンとゴボウ入りの2品を購入した。
店を出るとちょうど向かい側にお寿司やが2店見えた、どちらにしようと迷ったあげく、名前の”多喜二”に惹かれて、そちらを選ぶことにした。小樽の寿司は有名であるが、その一方で質の悪い寿司を高額で提供する店もあるらしく、そういうところには当たらないようにと祈るように入ったのだが、結果は満足できるものだった。
近くのなるとに行く途中に、妻がお茶したいということで、2Fに喫茶のあるキャンドルの店に立ち寄った。2Fからは1階の店舗にたくさん並べられているキャンドルが揺らめいて、何ともメルヘンチックな雰囲気で、奥様も気に入ったようだ。帰りに妻が気に入ったキャンドルグラスを2点購入した。
最後に最近できた出抜横町にある”ニューなると”に立ち寄り、例の鶏の唐揚げを買い、岐路についた。ただ、車内はケンタッキーフライドチキンよりはましだが、鶏の唐揚げ独特の匂いが立ちこめたのが少々辛かった。
こんな訳で、半日の小旅行ではあるが、妻の気晴らしには多少なりともなったようである。妻は「あなたも楽しい?」と聞いてきたが、小樽に行ったことはそれほどでもないが、妻の喜ぶ顔を見られるのが一番楽しいことだと感じた一日だった。

2009年9月8日火曜日

久しぶりです

前回の書き込みから早2か月。今年の夏は何という夏なのだろうか?天候不順で結局真夏日が多分1日もなかったのではないだろうか。8月というのに肌寒い日もあり、気分も何となく上向きにならず、ブログを書く気にもなれず、気が付いたらもう9月。
8月30日には衆議院総選挙で民主党が300議席を越える大勝。前回の優勢選挙では自民党が300議席の圧勝だったが、あれから2年足らずで一挙に政権交代。どうしてこうもぶれるというか、ぶれ過ぎるのだろうか。もともと政策的にそれほど変わりはしないのだから、どちらでもよいというのであればどちらでも良いのだが。
7~8月にかけては、本業の方は一段落ついているので、昨年もそうだったが、カレンダーづくりのための写真集めに終始した。おかげで366枚の写真の収集も終わり、それぞれの説明文の作文と英訳を進めている。来週には印刷会社に出せそうだ。何とか10月末までには店頭にお披露目をしたいものだ。完成が待ち遠しい気持ちと果たして、柳の下にドジョウが2匹いるものか、それも大いに不満である。

2009年7月4日土曜日

スマートIC


北海道縦貫自動車道の輪厚SAにスマートICができた。私は北広島在住なので、そのICまで車で約5分足らずで行ける。今日も妻を送りに新千歳空港まで約20分程度で行けた。このスマートIC、本州では多く整備されているが、北海道ではここが第1号とのこと。入り口が少々窮屈だが、どこへ行くにもとても便利になった。
しかしせっかくの高速道路も空港とは直結されていない。欧米では大半の空港に高速道路が直結している。せっかく高速道路で時間が短縮されても、空港近くのICで降りてから空港までアクセスする間に高速道路を通行する時間と同じ時間がかかっていては、効果も半減だ。空港間には信号が1個もないというのが、グローバルスタンダードのようだが、そうした日がいつ来るのか?

2009年6月16日火曜日

30年ぶり

鳥取に住む大学の同期の男が来道した。実に30年ぶりの再開。
奥さんと娘を連れての家族旅行で札幌に立ち寄った際に、他の札幌在住の同期2名とともに居酒屋で昔話しに花が咲いた。
話していてふと感じたこと~やはり年を取ったのだろうか?とふと思う。
ただ、今から考えると、大学時代が一番楽しくまた有意義だったと感じる。大学は勉強もあるが、色々な人との出会いの場としての方が、きっと長い人生ではより大切なものだと思う。
しかし、昨今は経済不況のせいで、授業料免除や退学が増えているという。私の時代は国立大学の授業料は年間36,000円だから、今の20分の1程度。今では私立大学とさほど代わらないものとなっている。それに家庭にとってみれば、大学生の子どもを持つことはかなりの負担となっている。本来であれば授業料くらいは国の税金で賄うべきものだろうし、それがダメでも奨学金を充実し、志ある学生が心おきなく勉強し、また大学生活を楽しむことの出来るようにすることが、長い目で見ると日本の貴重な財産になるものと思う。

2009年6月9日火曜日

高齢化と家族

15年ほど前に、縁があって茅ヶ崎から北海道長沼に転居してきた知人がいます。牧歌的な土地に米国製のログハウスを建て、カントリー調の素敵な自宅でした。ご主人は以前は結構有名な写真家で、趣味も多彩なことから、毎日を趣味三昧に暮らしてきました。
そのご主人も70歳を過ぎ、色々と体に変調を来すようになり、運転免許も返上したとのことです。奥さんもここ数年体調を壊し、日々の生活や通院にも支障をきたすようになりました。ご夫婦には一人息子がいるのですが、こんな状況から両親の面倒を見ることになる訳です。彼自身は茅ヶ崎を拠点に写真の仕事をしているのですが、両親がこんな状況なので、北海道で両親の世話をしながら暮らすことになり、それがかなりのストレスとなっていたようです。
先日、ご主人に電話したところ、息子とここ1か月連絡がとれないとのこと。しかも息子の奥さんが長沼のご両親の世話をしに、茅ヶ崎からやってきて、さらに奥さんも連絡がとれず、消息不明の状態のようです。本当に大変な事態になってきたのですが、何かできることも見あたらないのですが、今週末にでも色々とお話を聞きに行ってこようと思っています。
これから日本全体で高齢化が進み、特に一人っ子が多いことから、こうした事態があちらこちらで起こるのではないかと心配しています。我が家も人ごとではないとは思いますが。

2009年6月8日月曜日

線維筋痛症

ウチの奥さんがここ3年間ほどこの病気で苦しんでいます。
ストレスが原因のようですが、あまり詳しいことは分かっていません。治療法としては抗うつ剤を服用すると痛みは和らぐようですが、病気そのものの治療効果はないようです。とにかく鬱病と同じで、基本的にはストレスを軽減するのが一番とのこと。ただ我が家の場合、私の母親と同居というのが一番のストレスなので、解決はなかなか難しいところです。
症状はとにかく全身が痛いようで、昨年だったか、某放送局のキャスターがこの病気が原因で自殺したことがニュースになり、世間でも広く知られるきっかけとなりました。
昨日も朝から体が痛いらしく、「ぐうたら妻で申し訳ありません」と言いながら、ソファーで横になっていました。夕食の買い物には行けたものの、食事を作るまでいかず、結局私が作ることに。まあ、それはいいのですが、苦しんでいる妻を見るのは辛いものです。「がんなら2~3年で死ねるのに」と言われると、何とも返答のしようがありません。早く治療薬が日本でも認可になることを祈るのみです。

2009年5月23日土曜日

1000円高速

今日は札幌地方は雨模様。
今日は通夜で函館日帰り。函館の葬式は北海道では風変わりな形式とのこと。通夜には火葬を終え、遺体との対面はできないようだが、どうだろうか。
往復は高速道路を使おうと思うが、週末なのでどこまで乗っても1000円。サービス開始直後、札幌から八雲まで、通常だと5000円を超えるが、料金表示は1000円ポッキリ。サービスを実感したが、何となく感動的である。ただ、この1000円高速だが、結局は税金で補填ということになるので、単純に喜んでもいられない。もともと日本の高速道路料金は高い感じがしていたが、相場感では半額程度が妥当なところだと思う。欧米では高速道路は一般的に無料のところが多い。最近では財源不足もあり、一部有料区間を設けはじめているところもある。アジアでは韓国や中国は、日本と同じく融資で整備するので、有料が原則であるが、韓国の場合、日本の半額程度である。
高いといえばタクシーも日本は高い。感じではアメリカの2倍程度はすると思う。しかしタクシーが台数過剰であることや、運転手の給与も安いなど、どうしてこれほど料金が高いのかと首をかしげたくなる。相対的に人件費が高いのだろうか。

2009年5月19日火曜日

映画「天使と悪魔」


先週の土曜日、奥さんとDan Brawn原作の「天使と悪魔」を見てきました。いつものようにシニア夫婦割引で2人で2,000円。50歳を超えて、良かったと思っていることのひとつがこのシニア割引。
「ダヴィンチ・コード」から3年というから早いものです。原作は「天使と悪魔」の方が早く、ダヴィンチ・コードが上映されていることに、ペーパーバックを購入して読みましたが、難解な宗教用語が多いダヴィンチコードよりは読み易く、また映画の方も、奥さんに言わせると分かりやすかったという評でした。確かにテンポも良く、手がかりを探しながら、犯人を追うという展開は、ある意味、サスペンスではオーソドックスな展開方法なので、それが分かりやすいのかなとも思います。総評としてはダヴィンチコードのように深みはないものの、エンターテインメントとしてはなかなか楽しめるのではないかと思います。

初夏

5月の連休が終わってから、寒い日が続いていたが、今日はうって変わって最高気温22℃まであがり、歩いていると汗ばむ位の暑さ。昨年の仕事の続きや色々と関わっている団体の総会等も終わり、一息ついた。4月1日以来行っていない、ジムに1か月半ぶりに行ったが、ブランクが長かったせいか、ランニングやバイク、筋トレ全てが体に応える。いつもの7割くらいやって今日は切り上げた。でも汗をかいたので、風にあたるととても気持ちが良く、おっくうながらも来て良かったと思う。
それはそうと、最近は新型インフルエンザが大流行の兆しを見せているようで、連日新聞の1面を飾っている。ただ症状は軽いようなのが不幸中の幸いである。しかし今後ウイルスが変異して毒性の強いものに変わっていった場合、秋頃にその大流行も懸念されている。10年以上前のSARSの時も、旅行を控えるなど、観光業界も打撃を受けたが、今回のインフルエンザ騒動もかなりの影響が出そうだ。それでなくても景気悪化が続いている中、さらに追い打ちをかける結果にもなりそうだ。

2009年5月9日土曜日

連休終了

今年の連休は例年になくゆっくりできました。
春の訪れも早く、連休はじめから桜を楽しむこともできました。
しかし早い春の訪れにもかかわらず、連日の新型インフルエンザの感染報道や、パキスタンの政情不安による核拡散の危機、そして昨年から続いている世界的不況と、現実はあまりよい話はありません。
連休中は、東京で勤めている娘が、友人の結婚式出席のため、めずらしく帰省していて、家族そろっての休日となりました。これからはこうしたことも少なくなるだろうと考えると、少々寂しい気がします。
明日からはまた仕事が始まりますが、昨年から続くモチベーションの低下がなかなか上向きになりません。そんなにのんびりとはしていられない経済状況なのですが。

2009年5月1日金曜日

大学の恩師に

大学時代の恩師で、卒業早々に結婚したため、仲人もお願いしたT先生に「北海道花暦」を送った。
その日の夜、さっそく私の留守中に先生から電話があったようで、奥さんが話を聞いたがピンとこなかったようで、帰宅した私に聞いてきた。カレンダー今日送って、今日着いたんだと驚いたが、こちらから電話してみた。最後に会ったのが結婚式の翌年だったから、もうあれこれ30年がたっている。しかし、電話に出た声はその頃と全く変わりなく、シャキッとしていて、とても80歳をゆうに越えている老人の声とは思えない。理論物理学者なので頭を使うからなのか、とも思ったが、学生時代に先生がよく言っていた「課題意識」を常に持ち続けた結果なのだと思う。課題意識とはある意味興味であったり、生き甲斐であったり、常に前向きな生き方をしていると年をとっても惚けないのではないだろうか、と思う。そういえば、観光の大家のS先生も大正生まれなので、口は達者で未だに現役。そのS先生もやはり生きていくことに常に興味津々という感じなのが若さの秘訣なのかもしれない。

ここ1年間は仕事の環境が厳しさを増していることもあり、何となく「もういいかな?」とも思う日々があるので、こんな感じで生きていると、きっと早くぼけてしまうのではないかと思う。少し先生を見習うべきなのだろうか。

2009年3月25日水曜日

アーミシュカントリーの春


 ウィキペディアによると「アーミッシュ(Amish)とは、アメリカ合衆国・ペンシルバニア州やオハイオ州などに居住するドイツ系アメリカ人で、原郷はスイス、アルザス、シュワーベンなど。人口は20万人以上いるとされている。アーミッシュとメノナイトは、ルーテル派(ルター派)とツヴィングリ派の新教再組織から分かれて、スイスのチューリッヒで生まれた一派で、のちにドイツに移住した。キリスト教と共同体に忠実である厳格な規則のある派」とされています。
私の机の上には、4年ほど前にオハイオ州のアーミッシュカントリーを訪れたとき、ビジターセンターで購入した毎年カレンダーが置かれています。それを3年間見続けていて、北海道にもこういうお土産性のあるカレンダーを作りたいということで、「北海道花暦」ができました。アーミッシュのカレンダーの制作者が見ると、きっと形がそっくりなのでびっくりするかもしれません。
気がつけば、もう3月も残すところ1週間。東京では暖冬のため桜も咲いているようです。ここ札幌も道路の雪はすっかりなくなり、北国にもようやく春の足音が聞こえてきました。アーミッシュカンレンダーもさすがに3月になると春らしい写真が多くなりました。1~2月は毎日曇り空の雪景色で、なんとも気が重たくなる写真が多かったのですが。
北海道のような雪国に住む人間にとって春は道外の他の地域の人々よりも、一層待ち遠しいものです。そろそろフクジュソウなんかも芽を出してきそうで、とても楽しみです。

2009年3月20日金曜日

iphone


携帯電話、これまでスケジュールやアドレス帳がパソコンとシンクロできるノキアを使っていましたが、とうとうiphoneに替えました。ちょうどキャンペーン中で月々の支払額がかなり安なっとことや、発売当初はどうしても発生してしまうバグも落ち着いたようなので。
使って1週間ほどになり、ようやくタッチパネルにも慣れてきましたが、これがなかなか優れものです。ノキアと異なるのは、ituneの中にファイルマネージャーがなく、パワーポイントなども持ち歩きたいのですが、自由度が少ないのが唯一難点と言えば難点です。ビジネスユースであれば、ファイルやフォルダーが自由に扱えるようになってほしいところです。

とは言え、iphoneの使いやすい点は色々とあります。
○画面が大きく、HPなどもかなり見やすく使えます。(パケット定額がいいです)
○PPTもJPEGに落として持ち歩いていますが、充分使えます。PDFのレポートもトライしてみたのですが、やはり文字が小さく滲んでしまうので、少々難ありといったところです。
○Wifiといって、近くに無線LANがあれば、自動的にLAN経由に切り替わるのでスピードが速い。
○ビジネス向けや他のアプリケーションが充実していて、これ1台でかなりのことができます。他にも知らないアプリケーションもあると思うので、色々と探してみようと思っています。
○基本的にはお勧めの1台です。

2009年3月14日土曜日

北海道花暦はどこで買えるのか


昨年の8月以来、札幌を中心に北海道のあちらこちらで皆様に買っていただいています。
特に、11月以降はカレンダーシーズンということもあり、100店以上の書店にもおいてもらい、たくさんかっていただきました。
1月以降は、書店からは引き上げたのですが、よく「どこで買えるの?」というお問い合わせがきますので、札幌周辺の主な販売場所をご紹介します。
・北海道立近代美術館
・北海道立旭川美術館
・大丸藤井セントラル(札幌市)
・たぬき屋(札幌市・狸小路4丁目)
・カフェキャロット(恵庭市恵み野)
・道の駅花ロードえにわ
・エコネットワーク(札幌市)
・イコロの森(苫小牧市)
・全道の自然系ビジターセンター
・(株)リージャスト(札幌市:発行元)→他の販売所もありますので、℡011-231-2050にお問い合わせください。
4月になったら、花やガーデン関係の施設にも販売依頼をしていきたいと思いますので、ご利用ください。

春の足取り

車で信号待ちの間、歩道をさっそうと歩く一人の女性。
まさに”さっそう”という言葉が当てはまりそうな、軽やかな足取り。スキップのように大げさでもなく、重力をあまり感じさせない、そんな軽やかなステップでした。
紺色のコートを着た、その女性の顔を見ることができなかったが、その歩き方を見ることができただけでもとてもハッピーな気持ちになれたことは間違いない。
もうすぐ春はそこまで来ているのだ。

2009年3月5日木曜日

タンザニア


友人のTさんが今度JAICAの仕事でタンザニアに3年ほど赴任することになり、昨日、壮行会をしました。
彼女は、H大の経済学博士で、すでに40歳前半。聞いた話では、札幌の私大、アメリカの大学、札幌の国立大と渡り歩き、何と18年間も大学生だったとのこと。ある意味、それだけ大学に在籍していたこと自体、私のように楽しい大学生活をたった4年間しかしていない、仕事人間にとっては、羨ましい限りです。
専門はアフリカの経済開発、これまでブルキナファソ、セネガル、南アフリカ・・・と、そして今度がタンザニアということです。
以前に「アフリカレポート」という本を紹介したが、あれを見る限りかなり絶望的とさえいえるアフリカ経済の中で、最近は急激に治安の悪化が見られるとのこと。外務省のHPを見ても、渡航注意の国々がほとんどで、無事に帰ってきて欲しいというのが偽らざる気持ちです。
ちなみにタンザニアは、地理的にはケニアの下に隣接し、キリマンジェロ山や大地溝帯のある国でもあります。

2009年3月2日月曜日

Spring March


4年ほど前にアメリカのオハイオ州にあるアーミッシュカントリーを訪ねた際に購入した永久日めくりカレンダー。「北海道花暦」のきっかけとなったカレンダーですが、毎日アーミッシュカントリーの四季を楽しむことができます。1月以降は毎日雪景色で少々暗い感じでしたが、3月に入って、ようやく春が訪れようとしています。なだらかな丘陵地域の雪が少しずつ融け始めて、縞模様が見えてきました。アーミッシュの人たちは、基本的に自給自足の生活を送り、電気や機械も使わなない生活をしています。また、いつもと変わらない馬力を使った農作業が始まるのでしょうね。

2009年3月1日日曜日

弥生三月


正月が終わって、あっという間に3月になりました。そのせいか今日は何となく春らしい日差しです。道の雪も融け始め、割れ目から福寿草が顔を出すような気さえします。
北海道花暦も安藤さんの椿のオンパレードです。彼女はとても色彩豊かな華やかな画を描きますが、春らしくて気持ちも軽くなるような気がします。

2009年2月28日土曜日

おくり人

アカデミー賞外国語映画賞受賞ということで再演となった「おくり人」を夫婦で見てきました。50歳を越えていいと思ったことのひとつにどちらかが50歳以上の夫婦はいつでも2人で2,000円で映画を見られること。半年ぶりくらいでのデートかもしれません。
江別のシネコンで見たのですが、会場は結構埋まっていて、アカデミー賞受賞の効果なのでしょうね。しかしいつも見る映画と違い、平均年齢の高いこと!奥さん曰く「おくり人でなくて、おくられそうな人ばかり」。言い得て妙でした。確かに60歳以上が半数を超えていて、中には足下もおぼつかないようなお年寄りも。
世界各国でテロや紛争で人の命が簡単に奪われているいる現在、ひとりの死を丁寧に扱う、そしてあの世に送り出してあげる、そうした話が人の心に安らぎを与えている、そんな感じかもしれません。
私が特に気に入ったのは、2人の主役のひとりである広末涼子の成長ぶりでした。せりふではなく、その場面を意識した、自然と醸し出される雰囲気や主役の元木君の気持ちを雰囲気で代弁しているような役づくりには本当に感服しました。

こたつ

今年の冬から何十年ぶりかにこたつを使っています。
使うようになったきっかけは昨年の異常な灯油高、石油ストーブよりもこたつの方がエネルギー消費は少ないだろうと購入しました。何でも今冬はこたつがブームとか。私と同じことを考える人が多いという証拠です。
こたつは私の7畳の書斎に設置していますが、これがなかなかいいものです。頭寒足熱なので、本を読んだりするのにはうってつけです。ただ最近は10時頃帰宅してから、こたつに入ってビデオを見ることが多く、あまりの気持ちよさに、ウトウト、最後までなかなか見られません。
結局この冬はストーブには頼らずこたつ1本で過ごせそうです。先人の知恵には敬服しますね。

2009年2月22日日曜日

吹雪

昨日・今日と私の住む北広島は吹雪模様で、1日に何回も除雪作業に追われています。そのたびに汗で濡れたTシャツを取り替える始末。ただ、近所の人たちも一緒の作業なので、声を掛け合いながらそれなりに楽しくやっています。
気がついて見れば来週で2月も終わり。来月はもう弥生・3月。3月といっても北海道はまだまだ冬の最中で、私の仕事は1年で一番忙しい月を迎えますが、ニュースで全国各地の春の便りを聞けるかと思うと少しは気持ちも軽くなります。

2009年2月21日土曜日

北海道花暦・続編

昨年の8月から発売を開始した「北海道花暦」。発売といっても本業が出版業ではないので、仕事の暇を見て販売店に営業していくという感じ。ただ制作も手作りなので、あまり急激に売れても制作が追いつかないので、これくらいのスピードがちょうどいいかもしれません。それでも昨年の約5か月で5,000部ほど売れました。なかでも札幌市内の大型文房具店では、カレンダーコーナーにおいて貰い、担当者も驚くほどのハイスピードの売り上げということ。1店舗では一番売れた場所でした。
年があけると予想通り、販売のスピードも落ち着いてきました。最近はたまにブログ探索をしているのですが、「北海道花暦」に対する書き込みも見られます。多くは植物や花の絵であることや、それらが手書きであることが好感されているようです。
中にはメールで、「こういうカレンダーを作って欲しい」という要望もありました。例えば、鉄道ファンの方から「鉄道関連カレンダー」。あるいは「きのこカレンダー」や「釣りカレンダー」など色々です。ただこのカレンダー、とにかく366点の素材集めが大変で、出来の約9割は決まってしまいます。私としては以前にも書き込みしましたが、「美しい自然の中での北海道らしいくらし」をテーマにしたカレンダーを作っていきたいと思っていますが、他にも何か良いテーマがあればお知らせください。

2009年2月12日木曜日

アフリカレポート


松本仁一著「アフリカレポート」を読んだ。なぜ読んだかと言えば、知り合いの女性が海外援助の仕事で、3月からタンザニアで3年間働くことから、あまり興味のなかったアフリカについて少しでも知っておきたいという単純な動機からである。彼女は昨年ようやく経済学のドクターを取得し、これまでもアフリカをフィールドにに調査をしてきた。ブルキナファソ、セネガル、南アフリカと渡り歩いている。
「アフリカレポート」の話に戻ると、政権の腐敗と大衆の極貧、それがゆえの紛争の状態化が何とも痛々しい。同書によるとアフリカの国々は以下の4つのタイプに分類できるという。
①政府が順調に国づくりを進めている国家(ボツワナくらい)
②政府に国づくりの意欲があるが、運営手腕が未熟なため進度が遅い国家(ガーナ、ウガンダ、マラウィなど10か国程度)
③政府幹部が利権を追い求め、国づくりが遅れている国家(アフリカで最も一般的で、ケニア、南アフリカなど)
④指導者が利権にしか関心をもたず、国づくりなどはじめから考えていない国家(ジンバブエ、アンゴラ、スーダン、ナイジェリア、赤道ギニアなど)
特に、ジンバブエは独立から20年程度は順調に発展し、特にアフリカでは農業国として最も豊かな国だったのが、今回選挙で敗れたムガベ大統領の腐敗により10年程度で一気に最貧国となってしまった例は、全く痛ましいとしか言いようがない。
アフリカの例は極めて厳しく、どこから手をつけてよいか分からないほどのものであるが、アメリカなどでは政府の腐敗こそアフリカほどではないものの、巨大民間企業等等からの多大の寄付やロビー活動等により、先にも述べたように、大企業にとって有利な「新自由競争」により、貧富の差が大恐慌以前に逆戻りしたと言われるほど拡大してきている。ある統計では、貧富の差の世界ランクでは、アメリカが第1位で、日本が第2位という。アフリカの事例は全く別の世界の話ではなく、明日の日本の姿かもしれないのである。

人生の緊張感

ここ1年間は、仕事上でも私生活でも大きな変化があった。
仕事では、昨年初頭からの道路特定財源や公共事業に関連した議論の中で、コンサルタント業界の経営環境が大幅に悪化したきた。その上、行政や公共事業に対する施策提言を行うのが主な仕事であるので、国全体の行政や公共事業に対する意識が大きく変化してきているため、仕事に対する基本的な価値観が大きく揺らいでいることは否めない。その結果、仕事との距離が以前より大きくなっているような気がして、何となく緊張感に欠けているという感じがしている。
私生活では、下の娘が昨年ようやく就職して、長男ともども親の最低の役割を終えた。それはそれで良かったと思う反面、これまで色々と辛いことも、家族のためと頑張ってきた気持ちのつっかえ棒がなくなったような、いささか気が抜けた感じがする。
多分55歳という年齢のせいもあるのだろうが、生きて仕事をしていく上でのやりがいといったものを見失っているような気のする今日この頃である。

2009年2月1日日曜日

喜寿

母親の76歳の誕生日をした。本当なら2月5日なのだが、休みの日ということで繰り上げの誕生日である。数え年で77歳は喜寿となり、本人は想定外の長生きというが、最近はとみに健康志向であるので、まだまだ生けそうである。かえって私の方が先に逝ってしまいそう。
誕生日にはいつものように、手巻き寿司とバースデイ・ケーキのお決まりの2点セット。奥さんからはトレーナーをプレゼント。一番下の妹家族も来て、子供が小さいのでいつもの喧噪。長男が自閉症気味で、最近は学校への行けない日が多いらしい。私の長男も鬱病を高校以来患っているが、それよりも重症のようである。
とにかく喜寿を自分の子供や孫たちに囲まれて迎えられるというのは、とても幸せな老後だと思う。私たちの老後は多分こんな風にはいきそうもない。果たして20年後どういうことになっているのか。また世界や日本はどうなっているのかとても不安な気がする。

2009年1月30日金曜日

命のセイフティネット

マイケル・ムーア監督の「シッコ(Sicko)」では、アメリカ以外の国ではどうなっているのかと、カナダ、イギリス、フランスの健康保険の状況を紹介している。それでまた驚いたのが、それらの国では、医療費が基本的にタダ。国民の健康管理は税金で行っているようである。フランスではさらに大学授業料も無料。北欧各国の高福祉政策は有名だが、よく知っているこうした国々でも健康保険や教育分野には大体税金を使っているようである。日本でも私の経験から知る限り、昔は被保険者は無料で家族が1割負担だったような記憶がある。日本の健康保険は企業の健康保険組合か国民健康保険が運営しており、あくまで受益者負担となっていて、最近では医療費の増加に伴い、赤字会計が続いている。シッコを見る限り、日本の医療制度はアメリカとヨーロッパの中間くらいの感じだろうか。日本は世界最大の債務国になっていて、予算の増額等は厳しいだろうが、やはり少ないながらも税金の使い道について、安心して暮らせるような社会づくりのために使ってほしいと願う。

シッコ(Shicko)


社会批判のドキュメンタリー映画を作り続けているマイケルムーア監督の最新作。
今回のテーマはアメリカの医療制度。いつもは多少苦笑を取るような撮り方をするのであるが、今回はそういうものはほとんど見られず、いかに深刻に監督自身が受け止めているかも感じられる。
 アメリカの医療制度がここまで疲弊していることに正直驚いている。大体数の国民が疲弊している一方、いわゆる勝ち組のエリートたちはますます肥えて行っている。こうしたアメリカの利益至上主義の一部富裕層によって、今回の世界的経済危機が起こされたかと思うと何とも悔しい限りである。

国民皆保険が西側諸国で唯一ない国。世界一の経済大国にあって、無保険の人が約5000万人いる。譬え保険に入っていたとしても、保険金がなかなか支払えない。病気になったら破産の憂き目に合う人も多い。映画の中では色々なエピソードが紹介されているが、中でも一番ひどいと感じたのは、保険の契約条項の中に、救急車を呼ぶときは、事前に保険会社の了解をとらなければ保険は適用されないというのがあること。それに対してある女性は「一体いつ連絡すればよいのか?」と。それを聞いて吹き出しそうになるが、そうした非常識がまかり通っているのが今のアメリカの医療制度のようだ。
行き過ぎた市場原理の導入と利益一辺倒の産業体質。保険金の支払いを否認する件数の多い医者が優遇される。人の命に関わることについては市場主義や利益主義を導入すべきではないのだろう。
日本もバブル崩壊以降、アメリカのこうした市場主義を積極的に導入し、自由競争や自己責任という、あたかも自由主義の推進といった印象を国民に与え続けてきた。昨年の高齢者医療制度はその最たるものである。分野を選ばず、かつ行き過ぎた市場原理の導入や規制緩和は、国を台無しにしてしまう。国民が本当に安心して暮らせる(怠けるのではない)国づくりが本当に必要である。日本も累積債務がどんどん増えていって、財政難からいつアメリカのようにならないとも限らない。私たちもまじめに税金を誰のために使っていくのか、そして日本の国の形とは何なのかを真剣に考えなければならない。

2009年1月28日水曜日

貧困大国アメリカ


堤未果のルポルタージュであるが、民営化等による市場原理や競争原理により、サービス向上や値段の低下が期待されてきたものの、実際は中流階級の消滅し、大半が低所得者層に吸収されているという。法外な医療費や医療保険、4700万人が無保険状態という。病気になっても病院にはかかれないし、病院にかかれたとしても高い医療費支払いで一挙に破産に追い込まれる人がたくさんいる。
若者に仕組まれた軍産複合体制の罠も周到である。低所得者層の若者に焦点を絞ったアメの政策。軍への入隊しか選択肢がないように巧妙にし向けていく。
全ての公共サービスが民営化にシフトしていく、ついには戦争までもが派遣ビジネスを取り入れ、民営化していった。ブッシュの責任は非常に重いし、それにならい急激な民営化や競争原理の導入を進めていった小泉内閣の責任もとても思い。
以前からワーキングプアの問題が議論されてきたが、昨年9月以降は世界的な経済危機によって、一挙にワーキングプアが増加している。働き口があるのはまだ幸せで、働くこともできないでいる人々がたくさんいる。働けないと言うことは、本当に辛いことだと思う。社会の一員としての人とのつながりや生き甲斐もなく、毎日を暮らしていかなければならない。
20歳代の若者がこうした状況に陥れば、そこからはい上がってくるのは至難の業である。これからの40年、50年を将来への希望もなく生きていかなければならないのは、あまりにも残酷な話である。経済と何なのか。国とは何なのか。そして幸福とは何なのかを考えることが多くなった。

2009年1月27日火曜日

資本主義はなぜ自壊したのか

以前は新自由主義、構造改革、グローバリズムの騎手でもあった中谷巌氏が”自戒の念”を込めて、転向とも言える論文を発表した。
私も小泉政権以降、彼の進めた構造改革は、論理的にも筋が通っているとは思いながらも、日本の社会、何かおかしいと感じ続けていた。そこに昨年9月の投資会社リーマンブラザースの破綻以降、ここ数ヶ月で世の中があっという間に変わってしまった。特に心が痛んだのが、ネットカフェに泊まり続けるワーキングプアの姿や、今般の非正規雇用社員の首切り問題。「ひとりがみんなのために、みんながひとりのために」という相互扶助の精神はどこへ行ってしまったのか。今や雇用人口の3割が非正規社員。所得再配分後の貧困率がアメリカに次いで第2位。貧しいながらもみんなで楽しく生きていた昭和の時代は一体何処に行ってしまったのか。
グローバリズムや新自由主義は、自己責任による自由や民主主義、頑張った者が報われる成果主義など、耳障りのよいスローガンに誰もが疑うことなく、バブル以降盲進してきた。その結果が年末に何万人も住処も追われ、職もなくし、絶望のどん底に突き落とされる。やさしい日本は一体どこにいったというのか。
安心・安全な日本はどこに行ってしまったというのか。
著書では、こうしたグローバリズムや新自由主義の弊害(世界経済の不安定化、所得格差、環境破壊)について、反省を込めて分析しているが、一時期は片棒を担いだ人間が著書での懺悔で許されるのかとも思うが、まあ反省しないよりはよしとしようか。
氏は何よりも所得格差の是正が最優先課題であるとするとともに、人間と人間のつながりといった社会システムの再生、そして安心・安全な暮らしができるような社会福祉システムとして、消費税の大幅アップ(20~25%)と還付付消費税の導入や所得税の最高税率のアップによる所得の再配分が必要としている。
以前にもブログで描いたが、高福祉社会である北欧フィンランドでは大学教育が無料で受けられるのであるが、その大学生が国のために働きたいと言い切ったことがとても驚きであった。高福祉社会では働く意欲や競争心がそがれ、国の経済競争力の低下を招くという人もいるが、実際はそうではない。将来に不安のないことが第一に必要な条件であると思う。現に私も国立大学を卒業しているが、卒業以来、何か国のために役立ちたいという思いをもっている。ところが今の現状を見れば、ワーキングプアの若者や解雇された非正規従業員にとっては、今を生きるのがやっとで、将来に対する希望や夢は描く余裕もないのではないか。そしてそういう状況が続けば、頑張ってという気力さえ消え失せ、絶望と無気力の中で一生を送らざるを得なくなるのではないだろうか。こうした状況はとてもまともな社会とは思えない。私にも何かできることがあるだろうか。昨年の年末から強くそうしたことを考えるようになった。

2009年1月22日木曜日

悲しい・空しい

先日、奥さんに言われてことを引きずっていて、何とも悲しく・むなしさがこみ上げてくる。

2009年1月21日水曜日

嫁姑~永遠の課題

我が家は、父親の死以来、30年間、一つ屋根の下に母親と同居の生活を送っている。
嫁と姑のトラブルは以前から聞いてはいたが、それはどちらかの性格に問題がある程度にしか思っていなかった。我が家の場合、嫁も姑も性格的にはおだやかなので、何とかやっていけるものと安易に考えて、同居に踏み切った。
トラブルはすぐに起こった。そのとき、台所が女の聖地であることを嫌と言うほど感じさせられた。たかが台所と思っていたのが、大きな間違いだった。結局同居10年目にして台所を追加するリホームをせざるを得なかった。おかげで台所の争奪戦はなくなり、以前よりもトラブルの回数は激減した。
それでもことあるごとに、嫁からは同居に対する嫌みをじくじくと言われることがあった。これ以上言われても、姑に死んでもらうか、嫁と別居でもしない限り解決策などあり得えなく、それを言われるごとに私としてはいつも気分が滅入ることがほとんど。いい加減にやめて欲しいと投げやりに思うことがほとんどで、特に歳を重ねるごとに、自分の人生に対する何とも空しく・悲しい気持ちに苛まれる。
最近つくづく嫌になっている自分が嫌である。

2009年1月4日日曜日

巣立つ子供たちへ

社会人1年生の娘が、明日から始まる仕事のために、東京へ帰る。少々寂しさも感じるが、一人で何とか生きていけるようになったのは嬉しくもある。
娘より6歳年上の長男は昨年30歳に。鬱病を患い大学での学習や就職もうまくいかず、ここ2年間は自宅にいたのが、ようやく臨時雇いながらも1年間同じ会社に勤めるようになった。私が親から受けた恩は、少なくとも次の世代へと繋げたようだ。最低限度の親の責務は果たしたと思うと同時に、ずいぶんと歳をとったと感じる。これからの人生を何のために生きていくのかをじっくりと考えていく必要がありそうだ。

教育のコスト

昨年、東京で就職した娘が今日帰った。
京都での1年間、そして東京での4年間の大学生活にかかったコストはしめて1,500万円也。1年あたり300万円がかかった計算だ。私が親元を離れて札幌で学生生活をした時は、授業料が年間3万6千円。仕送りが2万5千円×12月で30万円、年3回の帰省のための交通費が3万円程度だから、しめて約40万円。大学入学時はオイルショック後だからそれほど物価が高くなったとは思えないので、何という違いだろうか。今や国立大学でも年間70万円ほどかかっている。これでは所得の低い家庭では子供を大学にやることは大変なことである。
 私は国立大学を卒業したが、卒業後は国民の税金をたくさん使ったから、何らかの形で恩返しできるのであれば、と常々考えてきた。そうした思いが甦ってきたのは、今日のニュース番組でフィンランドの大学生の一言があったから。北欧は以前から高負担・高福祉の国々として知られている。フィンランドの大学は授業料が無料で、生活費についても銀行ローン等が充実していて、親の支援がなくても国立大学であれば、実力さえあれば、誰でも通うことができる。今日の女子大学生も卒業後は、フィンランドの大学で学んだのだから、フィンランドの社会のためにできる仕事をしていきたいというものであった。この言葉を聞いて、しばらく意識してこなかった思いを思い出した。大学教育も受益者負担の原理から、必要な経費を受益を受ける個人の負担としているのが現在の日本の教育システムであるが、それが国のための人作りといった観点からすれば、社会のために尽くしたいという学生が非常に少なくなっているような気がする。いい会社や高い地位につくことのみを追求し、本来自分たちが暮らしている社会のためにという気持ちを持つ卒業生は果たしてどのくらいいることだろうか。そう考えるとフィンランドのこの女性学生の一言がとても自然で本来あるべき教育の姿ではないかと思う。